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【評価あり】ある少年の告白 映画紹介

あらすじ


2018年に公開されたノンフィクション映画です。

クリスチャンの息子として生まれたジャレッドは両親の愛情の中で、すくすくと育っていきました。しかし、ジャレットが大学に入ったある日、同じ部屋の寮生との出来事を通して、自分は男が好きなのではないかと気づくようになります。ジャレットは悩みながらもそのことを両親に告白したところ、結果的にLGBTの治療施設を勧められます。ジャレットは、ゲイである自分を直したいという思いを胸に、LGBTの治療施設に向かうことになりますが・・・

 

感想


内容

盛り上がり

感動

キャスト・監督

総合オススメ度

 

 

内容

LGBTを取り扱った映画。LGBTの治療施設の現状を伝えている映画。はじめは、キリスト教がLGBTをどのように扱っているのかが主題の映画だと思っていたら、ジャレットが入った治療施設は、あまりキリスト教的な施設ではなく、キリスト教の在り方に見せた、LGBTの人たちからお金をもらうような悪徳業者のようでした。とにかく、映画に出てくる治療施設は、僕から見たら、あまりキリスト教のものであると言ってほしくないようなものでした。筋肉を鍛えさせたり、男らしいポーズを取らせてみたり、この施設はなんだんだと思っていながら、見てました。他の方のレビューも見ましたが、結構この作品の評価が高めであることにびっくり。キリスト教=治療施設の在り方だと勘違いさせてしまっている印象を受けました。それでも最後に、ジャレットと牧師である父親との会話は非常に考えさせられました。ゲイであることも自分のアイデンティであると信じ、そのことを堂々と告白するジャレットと、それを受け止めきれない父親、それぞれに感情移入してしまい、ゲイであることが、良いか悪いかという議論を超えたものがその会話から垣間見えたように思いました。

盛り上がり

映画自体が、2時間35分の映画なので、少し長く感じました。途中話が回想シーンに入ったり、現実にいつの間にか戻っていたりで、、今のジャレットはどこ?という所もあって、理解するのに一苦労してしまいました。(最後の方では分かってきます。)話の多くは施設内での治療と、その中で悩むジャレットの姿がシーンが多かったです。最後に、お母さん(ニコール・キッドマン)がジャレットの息子になって、施設から助けるシーンは少し、盛り上がりを感じましたが、それ以外は特に、テンポが変わらない内容になっていました。

感動

終わり方が、なんとも歯切れが悪い。完全にぼくの考えですが、父親が牧師であることを捨てられないという理由を挙げて、最後までゲイである息子のことを受け入れられず終わってしまったのが、少し残念でした。この映画は感動を求めるというよりも、LGBTというテーマに対して、どのような社会問題が起きていて、それを見た人たちがLBGTの問題に対して、どのような考えをもつのか。そこに焦点が当てられているように思いました。単純にノンフィクションだから、誇張しづらいという所もあるのかも?

キャスト・監督

ニコール・キッドマンや、ラッセルクロウをはじめとする豪華俳優陣が勢ぞろいしています。特に主人公を熱演したルーカス・ヘッジは、過去に「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で20歳でアカデミー助演男優賞を受賞した今後の期待もされている大物ルーキーが演じています。ルーカス演じるジャレットは、治療施設での生活を通して少しずつ感じる違和感をものの見事に表現していて、そこに感動を覚えました!大げさではなく、この俳優陣を見るだけでも、この映画は見る価値があります。

総合オススメ度

この映画は実際にあった話に基づいている作品です。そして今まで、70万人近い人がLGBTの治療プログラムに参加し、治らず傷を負った人が多くいるのも現実です。多様化する社会の中で、LGBTに対する考え方がさまざまありますがこの映画を通して、LGBTに対する考えを多くの人が深めるきっかけになればと思います。

 

まとめ


本作品は、ゲイである主人公ジャレットは、無理やり直そうとするLGBT治療施設での経験を通して、結果的にゲイであることを公にしてい生きることを決断していくという映画です。内容に関しては、個人的に少し、退屈したところもありますが、LGBTというテーマについて深く考えさせられる映画だと思いました。また、俳優陣がとにかく豪華なので、熱演する一人一人にフォーカスを当ててみるのも楽しみ方の一つではないかと思います。今ならアマゾンプライムビデオの見放題の中にあるので、ぜひご覧になってみて下さい。

ある少年の告白オフィシャルサイト