映画

【評価あり】ワンダー君は太陽

あらすじ

2017年のドラマ映画です。監督はスティーブン・チョボスキーで、エマワトソン主演の「美女と野獣」が代表作です。この映画は小説『ワンダー(英語版)』を原作としています。

オーガスト(オギー)・プルマンは生まれつきトリーチャーコリンズ症候群を患っており、その酷い顔が原因で、登校初日から周囲の言動でオギーは落ち込んで帰ってきてしまいます。家族からの励ましによって、なんとか学校に通い続けますが、昼食はいつも一人でした。それでも、オギーのある行動がきっかけで友達ができます。その後も、オギーの人間性に魅かれて、オギーの周りには少しずつ友人ができるようになります。(もちろん、オギーの存在をよく思わないいじめっ子もいますが)

映画名 ワンダー 君は太陽
監督 スティーブン・チョボスキー
公開日 2018年6月15日
ジャンル ドラマ映画
上映時間 113分
年齢制限 FREE
アマゾンプライムビデオ 現在無料見放題(月額500円~)

感想

内容

感動

家族愛

総合オススメ度


内容

この映画の面白いところは、オギーを中心として、オギーに関わる人物にもスポットに当てられる点です。例えば、オギーの姉のヴィアは、弟に多くに時間を割く両親に対して、迷惑をかけまいと、良い娘であろうと努力をします。しかし、良い娘になろうとしても思春期の高校生。両親に甘えたい思いが彼女の悩みになっていきます。そうした周囲の人にスポットに当てられることで、かえってオギーの周りに与える魅力が際立っていきます。

ただ、この映画は、現実離れした内容でした。実際の教育現場では、障害のある子どもが中心になって学級経営していくことは、かなり難しいです。もちろん、映画のような子どもたちで構成されたクラスが理想ですが、問題を抱えた子どもがクラスの中に何人もいるのが現状です。そういう面から見ると、多少映画の内容が浅いように思いました。

感動

文句なしの★5つです。正直、最後の修了式のシーンで泣きました。オギーとオギーに関わってきた人全員が、この修了式で報われます。映画の中でオギーだけでなく、オギーに関わる他の人にもスポットを当てていたからこそ、このクライマックスが感動的になったのだと思います。その点は、さすがスティーブン・チョボスキー監督。一人一人の内面を表現するのが本当にうまい。『美女と野獣』においても、野獣アダム心情があの、フォルムの中で見事に描かれていたので、この映画はチョボスキー監督の良さが前面に出ている映画だと思いました。

家族愛

この映画の見どころの一つは、『家族愛』です。まず夫婦が非常に仲がいいです。いつも笑わせてくれるお父さんと、しっかりしていて少し心配症のお母さんとの関係性は、見ていてほっこりします。その環境の中で育てられたオギーとヴィアは本当にまっすぐに育っていきます。映画の中には、オギーをいじめていたクラスメートの両親が登場するのですが、なるほど、その両親もなかなかのひねくれ者。やっぱりこどもが育つ環境はとても大切だということを改めて思わされました。家族の愛が、家族の中にも家族の外にもいい影響を及ぼすことをこの映画で教えてもらいました。

総合オススメ度

この映画生まれつき、トリーチャーコリンズ症候群という障害があって生まれたオギーとそのオギーに関わる人々の生活を描いた映画です。家族の愛と学校のクラスメートとの関係が育まれていく様子が何よりも感動を覚えます。最後の修了式のシーンは、まさにそれぞれの思いがオギーへの愛情とオギーの頑張りが凝縮されたものでした。ぜひ、一度ご覧になってみてください。

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